41 老夫婦のための気持ちが明るくなるバリアフリーの住まい


老夫婦のための気持ちが明るくなるバリアフリーの住まい


東京都府中市の築35年以上経過した軽量鉄骨造のメーカーハウスのリフォーム計画です。二階建て住宅の一階部分のスケルトンリフォームです。

老夫婦のこれからの暮らしに必要な家

建主は老夫婦、これからの時間を二人で静かに、そして健康で安全に暮らしていくための家を希望しました。そのため、二人が普段暮らす一階部分をバリアフリーとし、何あれば介助もしやすい、そんな使いやく機能的な家にしたいとのことです。
またリフォーム前は断熱材は壁に入っていなく、床下も土のままで湿気対策もなされていませんでした。窓からも冷たい風が吹き込んでくる、夏はものすごく暑く、冬はとても寒いとのこと。このような状態を断熱改修し、身体に負荷をかけない優しい家とする必要もありそうでした。

スケルトンリフォームで実現する安全で健康な暮らし

幾つもの案を検討した結果、内部の仕上げをすべて撤去して、水周りの位置も変えたスケルトンリフォームとして進めていくことになりました。断熱改修も行い、またガス温水式の床暖房も設置することになりました。通路に沿って手摺を設け、建具の取っ手も力がなくても開けやすいものにします。白を基調とした明るい室内とし、部分的に気持ちが明るくなるような色を用いることにしました。
老齢となった二人が、今後の時間を健康で安全で気持も若々しくあることができるような、そんな住まいを計画しました。


老夫婦のための気持ちが明るくなるバリアフリーの住まい リフォーム前
リフォーム前の平面図です。

老夫婦のための気持ちが明るくなるバリアフリーの住まい 案01
リフォーム案-01です。
間取りは変えずに設備機器の更新や手摺の設置などを行なうだけにとどめます。
夫の寝室を畳からフローリングに変えます。妻の寝室をこれまでリビングとして使っていた場所に設けます。玄関のたたきから床に上がる段差が大きいので、斜めの中段を設け、上がり降りがしやすいようにします。断熱改修や湿気などについての対策は行なわないけれど、最も早く工事が完了する計画です。

老夫婦のための気持ちが明るくなるバリアフリーの住まい 案02
リフォーム案-02です。
基本的な部屋の配置は01と同じですが、トイレと洗面室との間の仕切りを撤去し、トイレと洗面室をまとめました。広々したトイレになり、介助が必要な場合でも問題なく対処できます。これに伴い洗濯機と洗面台の位置を変えています。また妻の寝室とリビングエリアとの間には引戸の仕切りを設けました。

老夫婦のための気持ちが明るくなるバリアフリーの住まい 案03
リフォーム案-03です。
02を発展させて、キッチンの充実をはかります。食卓のあるダイニングを独立させています。

老夫婦のための気持ちが明るくなるバリアフリーの住まい 案04
リフォーム案-04です。
夫と妻の寝室を隣り合わせるようにします。お互いに何かあった時に異変に気がつきやすく対処しやすいようにと配慮します。これにともないリビング・ダイニング・キッチンの位置を大きく変えます。広々とした一室空間になります。

老夫婦のための気持ちが明るくなるバリアフリーの住まい 最終案
リフォーム計画最終案の平面図です。
これまでの01~04での検討を基にしてまとめています。

玄関は上がり降りがしやすい中段を設ける。トイレと洗面室は一室として介助をしやすく。一日の大半をベッドですごす夫の部屋は気持のよい南向きに、アトリエを併設して。妻の寝室は北向きのコンパクトな部屋。ただし、洗面室や廊下、夫の部屋などの様子を把握しやすいようにします。キッチンは以前の位置から大きく位置を移動して、庭を眺めることができる気持の良いダイニングに隣接させます。

床下はすべて防湿シート敷き込みの上コンクリートを打設して、防湿対策を行ないます。またガス温水式床暖房を各室に設置します。壁にはおよび天井には断熱材を用い、断熱対策を行ないます。大きな窓については断熱性の高いサッシに交換します。
家具や建具はすべて造作として、使いやすい高さや大きさに配慮しました。

この家は府中の家として竣工しました。